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2022.08.12

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鉱さいとは?種類やリサイクル方法、処分費用の目安も解説

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鉱さいとは、スラグや廃サンドブラストなどの産業廃棄物のことです。
この記事では、鉱さいを処分したいと考えている人へ向けて、鉱さいの概要や種類などを解説します。
また、処分方法やリサイクル方法に加え、処分費用の目安やリサイクルする際の注意点も解説するため、ぜひ役立ててください。

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鉱さいとは

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鉱さいとは、鉱物を精錬して目的成分を取り出す際に発生する副産物です。
鉱さいは産業廃棄物に該当し、廃棄方法が廃棄物処理法によって明確に定められています。
鉱さいとしては、たとえば高炉、電気炉、平炉、転炉などから発生したスラグや、キューボラ溶鉱炉のノロなどが該当します。
また、廃サンドブラストや不良鉱石なども鉱さいです。
鉱さいには様々なものが含まれているため、廃棄する際はしっかり確認する必要があります。

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鉱さい(廃サンドブラスト、スラグ、不良鉱石等)にはどんな種類がある?

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鉱さいとしては様々なものがあげられます。
ここでは、鉱さいの種類について詳しく解説します。

鉄鋼スラグ

スラグとは、炉かすのことです。
金属を高温で溶融して液状になると、表面に不純物が出てきます。
それが冷えて固まったものがスラグです。
鉄鋼スラグは、鉄鋼製品を製造する工程で発生します。
もともとスラグは金属の製品を造る途中でできるものを指す言葉ですが、現在ではゴミの焼却時に発生する副産物もスラグと呼ばれています。
スラグの種類を把握するため、高炉スラグと製鋼スラグという表現の使い分けるようになりました。

高炉スラグ

高炉スラグとは、銑鉄を製造するうえで発生するスラグです。
冷却方法によって、さらに徐冷スラグと水砕スラグに分類されます。
徐冷スラグは、溶融スラグを冷却ヤードに流し込んだうえで、散水と自然放冷によって冷却されます。
岩石状になっているのが大きな特徴です。
一方、水砕スラグは、溶融スラグを急激に冷やしたものです。
徐冷スラグよりも小さい粒状になります。

製鋼スラグ

製鋼スラグは、鋼を製造する途中で発生するスラグです。
製鋼方法の違いにより、転炉スラグと電気炉スラグに分けられています。
転炉系スラグは、徐冷スラグと同じように冷却ヤードで散水と自然放冷によって冷却された後、製鋼スラグとして利用されているものです。
それに対して電気炉スラグは、鉄スクラップを溶解したり精錬したりする際に発生します。

非鉄金属スラグ

非鉄金属スラグとは、亜鉛、銅、鉛などの金属を精錬するうえで発生するスラグです。
たとえば、亜鉛スラグ、銅スラグ、フェロニッケルスラグなどがあります。
非鉄金属スラグは、コンクリート用骨材や中詰材などとして利用可能です。
ただし、その際は、有害物質やpHなどに注意する必要があります。

世の中のどんな廃棄物が「鉱さい」に該当する?

廃棄物のうち鉱さいに該当するものを大別すると、廃砂、炉さい、鉱さい類があげられます。
廃砂は、鋳物砂やサンドブラスト廃砂などがあります。
炉さいは、高炉、電気炉、平炉、転炉などから発生したスラグや、キューボラ溶鉱炉のノロなどが該当します。
鉱さい類は、不良鉱石やボタなどです。
なお、廃サンドブラストは、鉱さいとなる場合もあれば汚泥となる場合もあります。

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鉱さいを処分する方法

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鉱さいを処分する際は、一般的に管理型最終処分場で処理します。
管理型最終処分場では、乾燥選別による中間処分も可能です。
ただし、有害物質が含まれる鉱さいは、遮断型最終処分場で処分する必要があります。
遮断型最終処分場とは、有害物質を含む産業廃棄物を埋め立てるための処分場です。
有害物質が外部へ流出しないよう、周辺の環境と完全に遮断できる仕組みになっています。

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鉱さいはリサイクルが可能

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処分する予定の鉱さいは、リサイクルも可能です。ここでは、リサイクルできる鉱さいについて解説します。

鋳物砂

鋳物砂とは、鋳型を作る際の原料として使用されるものです。
鉄などの鋳物砂以外の異物を取り除けば、リサイクルして再び使用できます。
選別作業には磁力が活用されており、機械を使用します。
鋳物砂は、ケイ砂を含む熱に強い原料です。通気性が良いという特徴もあります。鋳物砂をリサイクルすると、ケイ砂の節約になります。

廃砂(サンドブラスト廃砂)

廃砂(サンドブラスト廃砂)は塗料くずにリサイクルされる場合もあります。
廃砂(サンドブラスト廃砂)を乾燥させて水分を飛ばし、砂と塗料くずに分けます。
そのうえでふるいや風力によりさらに細かく選別する仕組みです。
塗料くずは、製鋼副資材のフォーミング材として活用できます。

セメントの原料

セメントを製造する際は、基本的に粘土や珪石などが使用されています。
ただし、電気炉などから発生したスラグをリサイクルすると、セメントの原料として代替が可能です。
鉱さいをリサイクルする場合、一般的には有害物質が流出するリスクがあります。
しかし、鉱さいをセメントとして活用するなら、有害物質が溶出する心配はありません。
また、ばいじん、汚泥、燃え殻などがセメントの原料としてリサイクルされる場合もあります。

路盤材・再生骨材(アスファルト・コンクリート)

路盤材とは、アスファルトやコンクリートを敷く際に使用される砂利や石のことです。
アスファルトやコンクリートの下に路盤材を入れると、荷重が地盤へ適切に伝わるようになります。
スラグや鋳物砂などは性質と見た目の両方が砂利や石に似ており、路盤材の代わりに活用可能です。
また、コンクリートやアスファルトの再生骨材として使用されたり、砂の代替品として再利用されたりする場合もあります。

肥料

鉱さいには様々な成分が含まれており、肥料としてもリサイクルできます。
鉱さいから作られた肥料は、稲作、畑作、牧草などに幅広く使用可能です。
たとえば、鉄鋼スラグには、肥料に含まれるケイ酸や石灰などの成分が豊富です。
また、高炉スラグには、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、二酸化ケイ素などが含まれています。
製鋼スラグには、酸化鉄、酸化マグネシウム、ホウ素、マンガン、リン酸などが主成分です。

磯焼けへの対策

磯焼けとは、沿岸部に生息している海藻が死滅し、白色小型藻類によって覆われる現象です。
たとえば、ワカメやコンブなどの海藻が被害を受けています。
磯焼けの原因は様々ありますが、その一つとして海水の鉄分不足があげられます。
鉱さいには鉄分が多く含まれており、磯焼けの予防のために活用可能です。
海水の中へ鉱さいを入れると、海藻に栄養を与えられます。

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鉱さいの処分にはどれくらいの費用がかかる?

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鉱さいの最終処分にかかる費用の目安は、1kgあたり30~80円程度、1立法メートルあたり1万~1万8,000円程度です。
産業廃棄物ごとの1kgあたりの処分費用の目安は、燃え殻がらやばいじんは60~100円程度、汚泥は25~50円程度、廃油は5~100円程度となっています。
なお、中間処分にかかる費用の目安は、1kgあたり14~20円程度です。

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鉱さいリサイクルの際の注意点

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鉱さいはリサイクルできる場合もありますが、すべてがリサイクルできるわけではありません。
鉱さいをリサイクルして再使用するには、しっかりとした技術によって処理する必要があります。
適切に処理しないと様々な被害につながる恐れがあるため、注意しましょう。
鉱さいを処分する際は、含まれている重金属が流出しないようにしてください。
鉱さいのリサイクルについては、被害が生じた事例もあります。
2014年には、群馬県渋川市で再使用された鉱さいから基準以上のフッ素や六価クロムが検出されました。
これは、産業廃棄物として処理すべきだった鉱さいを再使用して生じた被害です。

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まとめ

鉱物を精錬する過程で発生する鉱さいは産業廃棄物であるため、法律に基づいて適切に処理しなければなりません。
ただし、場合によってはリサイクルも可能です。
リサイクルする際も、様々なことに配慮して処理する必要があります。

株式会社北海サンド工業は、北海道で初めて鉱さいの中間処理の許可を取った企業です。
一般的には埋め立てするしかない鉱さい、燃え殻、ばいじんなどのリサイクルに対応しています。
適切なリサイクルをするために、ぜひ相談してください。

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鉱さい(ブラスト材)・無機性汚泥・燃え殻・ばいじんの産業廃棄物処理のほか、再生ブラスト材、滑り止め撒き砂、焼砂・乾燥砂の製造・販売を行っています。自社工場で使用済み鉱さい(ブラスト材)の処分と再生ができる道内では数少ないメーカーの1つ。安全・安心な商品を提供します。

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